第250章 二人の特別な子供

渡辺信一は男の子を養子に迎えること自体に特に意見はなく、今、婿の名前を知ることができたのは、なかなか良いことだと感じていた。

婿に会うことこそが最も重要なことなのだ。

「一体いつになったら、私の婿に会えるのかのう」

「コホン」

渡辺千咲は少し後ろめたい気持ちになった。会いたいと言われても、いつでも呼び出すことはできる。ただ、両親を驚かせてしまうのが怖かった。

そして何よりも、この婿養子の件を、彼女はまだ中島暁に伝えていないのだ。

どう切り出せばいいのか、まだ見当もつかない。

実は、中島暁はとっくに知っているのだが。

「じゃあ、とりあえずあの良久くんのために、一部屋用意しておこ...

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