第257章 何か不満があるのか?

社内でその報せを聞いた者たちは、皆、一瞬にして視線を交わし合った。

中でも、二人の副社長は即座に状況を察し、互いに濃密な闘志を宿した眼差しを向け合う。

「水野優と夏目悠、君たち二人は残ってくれ。他は解散だ」

ぞろぞろと、他の者たちは部屋を後にしていく。

「明日の昼、君たちには私と一緒に渡辺会長との食事会に出てもらう。二人とも私が一手に引き上げた人材だ、回りくどい言い方はやめよう」

「私がY国での事業展開を申請すれば、専務のポストは君たち二人のどちらかから選ばれることになるだろう」

「君たちの能力は二人とも高く評価している。だが、どちらが専務に相応しいかを最終的に決めるのは、我らが...

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