第311章 親密な時間を邪魔してしまった

「中島さん、誰かが食料を盗みに来て、たった今捕まえました」

 少年が慌てて駆け込んできて、中島暁に報告した。

「副基地長」

 渡辺千咲もいることに気づき、しかも中島暁に抱きしめられているのを見て、彼の顔はサッと赤くなった。

 少年は十七、八歳といったところで、とても清潔感のある顔立ちをしている。

「すみません、お邪魔でしたか?」

「どう思う?」

 中島暁は眉をひそめて言った。その真剣な表情に、少年は初めて中島暁と任務に出たため、彼がこれほどまでに人を寄せ付けず、他人には冷血な態度をとる人物だとは知らなかった。

 渡辺千咲は仕方なさそうに笑い、少年がすっかり怯えて言葉も詰まらせ...

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