第316章 H国を代表する

大半の領事館員は警戒心が強く、警報が鳴るとすぐに外へ退避した。

中島暁もパソコンを手に、渡辺千咲を連れて外へ駆け出す。

「あそこまで走らないと」

もっと遠くまで逃げるべきじゃないの? ミサイルなのに。渡辺千咲はそう思った。

「いや、ミサイル攻撃はピンポイントだ」

「このビルから少なくとも二百メートルは離れないと」

「……」

このE国は、大国なのだ。ミサイル迎撃システムはないのだろうか?

国境の都市とはいえ、それくらいは配備されているはずだ!

渡辺千咲が考えを巡らせていると、彼方から巨大な流星のようなミサイルが急速に接近し、瞬く間に落下してきた。

眩い光が、先ほどまで彼らが...

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