第319章 救出

「おじ様、その血を私に渡してくれればいいの。今すぐ改造してあげる」

「そうすれば私みたいに、異能が使えるようになるわ」

「中島暁の火系異能、あなたも手に入れられるかもしれないのよ」

 滝川雨の蠱惑的な声が、ビデオ通話越しに響き渡る。

「わ、わかった」

 冴島景虎を見つめる渡辺千咲の視線は、まるで何かに惑わされ、心を奪われたかのようだ。

「待って、先に総統を解放して」

「銃は絶対に使わないでね。少しでも使ったら爆発しちゃうから」

「L国の半分が消し飛んじゃうわよ」

 滝川雨の声が、放送で勝ち誇ったように響いた。

 外の重厚な扉が開き、その向こうに一号倉庫のエネルギーが見える...

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