第320章 自ら面会する

中島暁と渡辺千咲は二人で医療室へ向かった。

治療ポッドの中には年老いた老人が横たわっている。この治療ポッドがあったのは、彼らにとって幸いだった。

渡辺千咲は夏ちゃんを抱き上げてみせた。

「あなたの孫娘の夏ちゃんだよ。目を覚ましてあげて」

中島暁はただ黙って治療ポッドを見つめていた。その瞳には複雑な感情が入り混じり、中に横たわる人物はまるで十歳も老け込んだように見えた。

治療ポッドの各項目はすべて赤ランプを示している。異常があるというサインだ。しばらくは治療ポッドの中で過ごす必要がありそうだ。

中島暁と渡辺千咲が彼女の時空に戻った頃には、もう深夜になっていた。

夏ちゃんはすでに眠...

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