第343章 ジェームスの考え

三日目には、月島雨の母親はすでにICUから一般病棟へと移っていた。

事情を知らない者たちは、誰もがこれを奇跡だと思った。

しかし、月島雨とジェームスだけは、これが奇跡ではないと知っていた。

すべては、あの体質強化剤のおかげなのだ。

「あの体質強化剤が君のお母さんの免疫力を高めたとはいえ、薬の副作用はずっと彼女の体を蝕み続けている」

「もし君のお母さんに長く生きてほしいと願うなら、恐らく三年ごとに体質強化剤を投与して、生命を維持する必要があるだろう」

「それじゃあ、体質強化剤さえあれば、母の寿命を延ばし続けられるってこと?」

「理論上は可能だ。しかし、依存性が生じたり、効果がなく...

ログインして続きを読む