第349章 サングラスをかける夜闇瞬

 小川海は最終的に、洗いざらい白状した。

「奴はただ、体質を強化できる薬剤を探してこいと……」

「けど、俺にはそれがどんな成分なのか、まったく見当もつきません」

「俺も巻き込まれただけなんです。今、すべて話しました。減刑は……可能でしょうか?」

 小川海はにわかに興奮した様子を見せた。

「息子が……息子が今年、公務員試験を受けるんです」

「この件は、あの子に影響しますか?」

「公務員試験は三代前まで調査される。スパイになると決めたからには、いつか捕まる覚悟をしておくべきだったな」

「お前が最初の機密文書を送った時点で、息子の未来はお前自身の手で潰されたんだ」

 小林明依は冷...

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