第361章 私を裏切らない人

ヴェールはソファに深く腰掛け、手の中の電話を睨みつけていた。額からは汗が滴り落ち、背筋は冷たい汗でびっしょりだ。

「奴らに見つかった。まさか、直接俺のところまで辿り着くとは」

ヴェールは信じられない思いだった。彼が命令を下し、その下には何重にも実行部隊がいる。幾層ものフィルターを挟んでいるというのに、相手はこちらを正確に特定してきたのだ。

一体、何者なんだ?

H国の捜査能力は、これほどまでに強力になったというのか?一体どんな会社がこんなものを開発できる?こちらのチームは何百人ものエリート揃いだというのに、何一つとして成果を上げられていない。

H国。

中島暁はパソコンを操作し、無数...

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