第366章 アフリカへウイルスサンプルを探しに行く

総隊は渡辺千咲が困り果てた表情を浮かべているのを見つめた。

「正直なところ、この薬が原因で両親が怪我をしかけた今、これを市場に出すべきかどうか、私にも分からなくなってしまいました」

渡辺千咲は軽くため息をついた。実際には、高橋さんの真の目的を探るための探りだった。

「渡辺さん、君の懸念は理解している。保証書を交わそう」

渡辺千咲の目が微かに輝いたが、表情は依然として淡々とした困惑を装っていた。

「国の保護があれば、君の家族に手を出す者などいない」

「我々が君の後ろ盾になる」

渡辺千咲は総隊の言葉の意味を理解していた。

これこそが、渡辺千咲が求めていたウィンウィンの状況だった。...

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