第372章 世界は終末になるのか?

「薬局はどこも売り切れだって」

「このインフルエンザ、かなり重症化するらしいわよ」

「そうよね、うちでも買えないもの」

 鈴木心優は心配そうにテレビを見ながら言った。

 夏ちゃんはリビングで積み木遊びをしている。夏ちゃんの目は非常に特殊で、対外的には遺伝子変異による奇病としか言いようがなく、世界でも同様の症例は報告されている。

「うちは製薬工場を経営してるんだから、欲しければ電話して買ってきてあげるよ」

「じゃあお願い。あなたのお祖母様、叔父さん、伯母さんの家にも少しずつお願いね」

 鈴木心優は笑みを浮かべて言った。

「わかった!」

 Q国で突如発生したインフルエンザは極め...

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