第377章 手が回らない!

「沙夜」

大塚城は微かに眉を顰めた。外から聞こえてくる断末魔の叫びに、身動き一つ取れない。今、沙夜は高熱を出している段階なのだ。

このまま熱が下がらなければまずいが、薬を探しに外へ出る勇気もなかった。

今はただ待つしかない。夜が明けるのを。

その頃、渡辺千咲はすでに病院のあたりで変異した怪物が現れているのを目にしていた。

「まずい、寧北区第一病院にも化け物が出た」

「はい」

部下の一人が、ホログラムスキャンを行う。

「総指揮、一階に三体の怪物がいます」

「まずは中の怪物をすべて掃討し、外で孵化した奴らの子供はまとめて焼き払え」

「はっ」

渡辺千咲たち三人は慎重に病院の正...

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