第386章 渡辺千咲に助けを求める

真藤町。

小林多賀、すなわち小林沙夜の父親から、彼女に電話がかかってきた。

小林多賀は小林沙夜と渡辺千咲の仲が良いことを知っており、小林沙夜を通じて渡辺千咲に助けを求めようとしていた。

今は混乱の時代であり、多少のコネや人脈がなければ、何も成し遂げることはできない。

「沙夜、お前の弟が病気なんだ。白血病だ」

「軍に体質強化薬という延命できるものがあると聞いた」

「父さんからのお願いだ。渡辺千咲に話してみてくれないか」

渡辺千咲は総指揮官であり、彼女の一声でどうにでもなることだろう。

小林多賀がこれほどまでに卑屈な口調で小林沙夜に話すのは、長年の間で初めてのことだった。

「お...

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