第42章 明らかにカップルの装いだ

 中島暁は小川強たちが入って来るのを目にし、気づかれぬほど微かに眉をひそめた。

 小川強は、二人が明らかにペアルックを着ているのを見た。

「これは……」

 どこから現れた娘だ? あまりに清らかで明るいその姿に、男たちは思わず見惚れてしまった。

 なにしろ、今の時代の女の子といえば、顔は黄ばみ痩せこけ、血色などあるはずもなく、肌はひび割れ、目は窪み、髪はゴワゴワなのが普通なのだ。

 目の前の少女はあまりにも綺麗すぎた。滝のように豊かな髪、疲労の色一つない顔、希望に満ちた輝く瞳。

 中島暁は一歩前に出て男たちの視線を遮り、その声も冷たくなった。

「俺の友人だ」

 いきなり所有権を...

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