第420章 月の神を召喚する

「よかろう!赤族の族長がそうおっしゃるなら、我々も拝ませてもらおうじゃないか」

 小林沙夜も、この祭祀がこれほどまでに厳粛なものだとは思いもよらなかった。

 元々は渡辺千咲と相談したかっただけだ。彼女も薬剤は持っているが、数が足りない。なにせ細菌に感染した恐竜は十数頭もいるのだ。

 あれだけ巨大な体躯では、細菌薬が足りるはずもなかった。

 祭壇全体が松明で照らし上げられ、それだけでなく、七人の清らかな少年少女が頭に花飾りをつけ、その上に縛り付けられていた。

「この童男童女は何のために?」

「生贄です」

「祭祀を重んじれば重んじるほど、族の少年少女を生贄に捧げるのです」

 傍ら...

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