第434章 月の印

小林沙夜のこの操作を経て、濾過された水はやはり真水だった。

「水だ! きれいな水よ!」

水だとわかった途端、部族の者たちは大いに沸き立った。

「ついに水が飲めるぞ!」

実のところ、部族民の多くが短命なのは、不衛生な水を常飲していること、そして中には到底口にできないような食物を食べていることが原因だった。

果物のような見た目をしているのに、毒を持つものもあるのだ。

それに、気候は暑く、薬品の類もない。一度怪我をしたり、病気にかかったりすれば、乗り越えられない可能性があった。

些細な病や災いが、一つの命を奪いかねない。

だからこそ、古代の人々の平均寿命は総じて低かったのだ。

「...

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