第170章

「冗談だろ? 俺が飲み会にあいつを連れてくるわけないじゃないか」

 成田響は首を横に振り、桐谷憂の誤解を解こうと必死だった。

 だが、桐谷憂の冷ややかな視線を受け、成田響は深い溜息をついた。

「俺の先生だぜ。向こうには向こうの仕事があるし、今だって患者を診てるかもしれないんだ。そう目くじら立てて監視するなよ」

 成田響は彼の腕を引き、バーの中へと促した。

「あーもう、最近みんな冷たいんだよ。退屈で死にそうなんだ。永瀬誠も変だし、お前も相手してくれないし、俺だって拗ねるぞ」

 成田響はそう言って、酒臭いげっぷをした。

 桐谷憂の足が止まった。「永瀬誠のどこが変なんだ?」

「うま...

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