第199章

空見灯が桐谷グループに到着した時、桐谷憂のオフィスだけが明かりを灯していた。

彼は疲れ切った様子で椅子に身を預け、目を閉じて養生している。相当参っているようだ。

灯の姿を認めると、霧島征十郎が慌てて立ち上がった。

「空見さん」

灯はオフィスの方を指差した。

「桐谷社長は先ほどまでビデオ会議を」

霧島はオフィスを一瞥する。桐谷憂は眠ってしまったようだ。霧島は声を潜めて続けた。

「人工知能ロボットアームのプロジェクト、頓挫するかもしれません」

提携病院の関係者として、会社がどれほどの資金を投じ、桐谷憂がどれほどの精力を注いできたか、霧島は痛いほど知っている。ここで断念するのはあま...

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