第207章

空見灯が会社を引き継いで以来、彼女は所属タレントのイメージ管理に格段の力を注いできた。

だが、篠原流輝の下にいた頃の彼らの多くは懐事情が厳しく、ブランド品など夢のまた夢、身なりを整える余裕すらなかったことを彼女は知っていた。

だからこそ、空見灯は会社の資金から予算を捻出し、メイクやスタイリストを通じて衣装を統一購入させていたのだ。

もちろん、あくまで会社の資産であり、彼ら個人の所有物ではないという合意の上で。

本来であれば、空見灯はそうした細かいことに拘る性格ではない。しかし今日、彼女はふと、徹底的に突き詰めてやろうという気になった。

空見灯は言葉を切ると、篠原流輝へと視線を向けた...

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