第220章

「空見さん、私は大丈夫よ」

赤城凛は少し決まり悪そうに手を引っ込めようとしたしたが、空見灯にぐっと抑え込まれた。

「動かないで。濃硫酸は少なくとも十分間は流水で流さないといけないの。それから石鹸水で中和も必要よ」

すでに誰かがアロエの鉢植えを運んできていた。空見灯は赤城凛の肩を軽く叩いた。

「自分で水を流し続けて。私はアロエを準備するから」

「アロエ?」

赤城凛は訝しげに彼女を見た。

空見灯は説明する間も惜しんで、最も太いアロエの葉を一本へし折り、手早く皮を剥いでいく。

準備を終えると、彼女は赤城凛の手を取り、慎重にアロエの汁を患部に塗り広げた。

「処置が早かったし、接触面...

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