第232章

拘置所の面会室。保釈が認められないと知った篠原流輝は、怒りに身を震わせていた。

「くそっ! ここから出してくれる約束だっただろう!」

「保釈金も用意できないのか? 唐沢琉璃、俺との約束を忘れたわけじゃないだろうな! おい、唐沢琉璃!」

唐沢琉璃は固く目を閉じていた。恐怖で心臓が早鐘を打っている。

彼女はようやく悟ったのだ。これはすべて空見灯が仕組んだ罠だったと。

確かに空見灯は、あの被害者の少女たちに和解書へサインさせると言った。だが、罠に嵌められた女性タレントの中には、空見灯の事務所の人間ではない者もいたのだ。彼女たちは頑として高額な賠償金を要求してきた。

金の問題ならまだいい...

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