第249章

赤城凛が西田部長に連れられていくと、オフィスは水を打ったように静まり返った。だが、その静寂はすぐに敵意へと変わり、全員の視線が恨めしげに空見灯へと突き刺さる。

「赤城チーム長がいなくなったら、実験が遅れちまうぞ」

誰かが口火を切ると、堰を切ったように不満の声が上がった。

「赤城さんは関連特許をいくつも持ってるんだ。処分なんてされないよな?」

「そもそも、誰かさんの不手際さえなければ、こんな大事にはならなかったんだ」

「芸能人のお守りもろくにできないくせに、俺たちを管理するつもりかよ」

「赤城さんがいないなら、俺も帰らせてもらう。どうせ仕事にならん」

「そうだな! 俺も帰る。ふん...

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