第262章

「あいつにも、バレたのか……?」赤城鷹は、魂が抜けたようにソファへ深く沈み込んだ。

彼にとって、桐谷大正という男は単に「生まれつき運が良かっただけの男」に過ぎない。

桐谷家にさえ生まれれば、あの能なしの息子は例外として、誰だってそれなりの成功を収められたはずだ。

かつての赤城家がそうであったように。

だが、赤城家は没落し、彼もその煽りを受けた。

長年、桐谷大正は馬鹿正直に彼を支援し続けてきた。帳簿をごまかしても咎めることなく、裏でこっそりと穴埋めまでしてくれたのだ。

赤城鷹はそんな彼を「救いようのない間抜け」だと嘲笑っていた。

だが同時に、桐谷大正が自分を真の友と信じていること...

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