第280章

鏡京介はびくりと肩を震わせたが、それでも手にした包みを差し出した。

「おじ様、おば様。鏡京介です。これ、つまらないものですが……僕、僕はこれでお暇しますので」

彼はプレゼントを床に置くと、すぐに踵を返そうとした。

その瞬間、ドカッという鈍い音が響いた。

神崎諭介が足でプレゼントを蹴り飛ばしたのだ。

「出ていけ! 持って帰れ! こんなもん誰がいるか!」

今の彼は、その場に空見灯や桐谷憂がいることなどお構いなしだった。玄関の方を指差し、怒鳴り散らす。

「失せろ! 神崎曉人、俺は言ったはずだぞ。そいつを飼うのは勝手だが、俺の目の前には連れてくるなとな!」

あの日、父子の話し合いは平...

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