第304章

「この手のデータはリアルタイム監視が必須のはずだろ、それを旅行だと?」

「ありえないだろ。空見さんがいなきゃ、俺たちずっと偽のデータを信じ込まされるところだったんだぞ!」

「学術不正に診療記録の改ざん……完全な違法行為じゃないか!」

 オフィス中に非難の声が響き渡り、全員が憎悪のこもった視線を風間理央に突き刺していた。

 本来なら、研究室にとって新たな特許取得という慶事のはずだった。特許権が会社に帰属するとしても、その栄誉は全員で分かち合うものだったからだ。

 まさか零崎教授の教え子が、これほどの背信行為に及ぶとは誰が想像しただろうか。

 もし空見灯が不正に気づかなければ、プロジ...

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