第51章

「空見灯? 聞いたことないな」

「誰だ? 桐谷社長が新しく雇ったプロジェクトマネージャーか?」

「どこかで見覚えがあるような……」

 会議室に集まった全員の視線が空見灯に集中し、その美しい容姿を値踏みするように観察していた。

 空見灯は今日のためにビジネススーツに身を包み、化粧も控えめにしていたが、その若さは隠しようがない。

 これほど重要なプロジェクトを若造に任せるなど、不安を覚えるのは当然だ。

 ましてや、彼らは会議の前に『ある人物』から警告を受けていたとなれば尚更だろう。

 桐谷憂の最も近くに座る肥満体の男が、鼻で笑った。

「桐谷社長、私の記憶が正しければ、この方は篠原...

ログインして続きを読む