第 21 章 リハビリテーションセンターの亀裂

週末の陽光がホウ私立リハビリテーションセンターの広大なはめ殺し窓から降り注ぎ、真っ白な廊下に刺すような明るさを映し出していた。

宮本雪穂は一人、VIP 病室へ続く道を歩いていた。繊細な保温バッグを手に持ち、中には昨夜丹念に調合した、雪乃の病状に合わせたオーダーメイド栄養補助剤が入っている。数日前、旧キャンパスの廃棄生化学実験棟付近で遭った誘拐めいた襲撃が、今も濃い雲のように心に覆いかぶさっている。

服が乱暴に引き裂かれた痛み、フラッシュに撮られた卑猥な写真の恥辱。そして桐谷淵が学監クラスの位置情報権限を使って駆けつけ、崩壊寸前の彼女を救った瞬間。彼女は戦慄のあまり半意識不明に陥った。車の中で...

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