第35章 名誉の亀裂の下での独立宣言

宮本雪穂が国際学術交流センター最上階のスイートルームの扉を押し開けると、早朝の陽射しが廊下のカーペットに斜めに降り注いでいた。

エレベーターが階を下るごとに、彼女は冷たい金属の壁にもたれ、目を閉じて深く呼吸する。

オーロラベンチャーの独立プロジェクト最終審査用資料はすべて準備が整っている。本日無事に提出さえすれば、このすべてから抜け出す道が開ける。

インキュベーターに到着すると、オフィス内にはコーヒーとプリンターのインクが混ざったにおいが漂っていた。

雪穂はUSBメモリと分厚い紙の企画書をデスクに置き、キーボードの上で指を一瞬止める。

「雪穂、私のオフィスに来なさい。」

張総の声が入口から響...

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