第124章

「そうですわね、月は本当にいい子ですから」

 柊木汐里は即座にそう答えた。

 それに続いて、祖父も大きく頷く。

「全くだ。わしの嫁は当然、誰よりも優秀じゃよ」

 母と祖父の心にもない返答を聞き、碧井奏は呆れ果てて言葉も出なかった。

 藍原華月は一体どんな魔法を使ったんだ? こんな歯の浮くようなお世辞を、よくもまあ真顔で言えたものである。

「聞いた? お義姉様もお義父様もこう言ってるのよ。まだ認めない気?」

 藍原華月は得意げに眉を上げ、碧井奏を見やった。父と義姉が味方してくれることなど、彼女にはお見通しだったのだ。

 なぜなら、彼女には夫という最強の味方がついているからだ。

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