第127章

 碧井天川がわざと挑発していることは分かっていたが、藍原華月はその手に乗らずにはいられなかった。

「怖がってなんかないわ。さっきのは、ただの反射神経よ」

「なら、もう一度触ってみるか?」

 男の誘いに、華月の小さな顔は血が滴るほどに赤く染まった。

 まさか彼に、これほど厚顔無恥な一面があったなんて。

 彼女が固まっているのを見て、碧井天川はそれが恥じらいによるものだと悟り、それ以上追い詰めることはしなかった。

 その代わり、彼は身を翻して彼女を押し倒すと、華月が反応する間もなく唇を塞いだ。

 華月は驚きに目を見開いた。拒もうとしたが、彼の舌が巧みに口腔内へ侵入し、胸元で指先が優...

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