第128章

藍原華月に褒められ、碧井老人はすっかり上機嫌だった。

「儂だって、あの野郎にはさっさと仕事に行ってほしいもんじゃよ。ここ数日、食事にあれこれ口を出しおって。儂の好物すら作らせんのだからな。このままじゃ、儂の腹の虫が暴動を起こしそうじゃわい」

 碧井天川のこととなると、碧井老人も頭を抱えるしかない。嫁の体を気遣っているのは分かるが、事情を知らない者が見れば、家族を虐待していると勘違いしかねない徹底ぶりだ。

 脂っこいものや辛いもの、冷たいものに塩辛いもの、すべて禁止。来る日も来る日も精進料理のような薄味ばかりで、老人の我慢も限界に達しつつあった。

「お義父様、そんな言い方をされると私、...

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