第13章

「華月、よく帰ってきたわね。顔を見せてちょうだい」

 藍原母は娘を上から下までしげしげと眺め、心底案じている様子だった。

 藍原父の目頭も少し熱くなっている。碧井家に嫁いだ娘が幸せに暮らしているかどうか、ここ数日、二人は心配でたまらなかったのだ。

「向こうではうまくやっているか? 誰かにいじめられたりしていないか?」

「碧井家の人たちはみんな良くしてくれるわ。いじめなんてないから、心配しないで」

 華月が両親と挨拶を交わしている間に、碧井天川はトランクを開け、あらかじめ用意しておいた手土産を取り出していた。

「天川さんも、さあどうぞ中へ!」

 藍原父と藍原母は、満面の笑みで碧井...

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