第139章

 防犯カメラの映像には、二人が何かを話し込んでいる様子が映っていた。やがて雪村詩織がスマホを取り出し、藍原華月の方向へ向けて狂ったようにシャッターを切り始めた。

「あいつよ! さっきアンタを撮ってたのは!」

 その挙動を目にした瞬間、風祭鈴奈はモニターを指差して声を上げた。

 映像は鮮明だった。雪村詩織が華月と碧井家の祖父の写真を隠し撮りし、それを学校の裏掲示板にアップロードしている決定的瞬間が、そこにはっきりと記録されていたのだ。

「あの雪村詩織め……。前回、叔父さんが説教してやったってのに、まだこんな真似をする度胸があるとはな。碧井家を舐めるのもいい加減にしろよ」

 碧井奏は顔...

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