第142章

雪村詩織の度重なる挑発に、藍原華月の堪忍袋の緒がついに切れた。彼女は猛然と雪村詩織に飛びかかり、再び拳を振るった。

 それを見た風祭鈴奈と碧井奏も、すかさず加勢に入る。

 普段から雪村詩織とつるんでいる取り巻きたちも、雪村を助けようと動いた。しかし、こちらの三人はあまりにも強すぎた。相手は七、八人いたにもかかわらず、三人相手に手も足も出ない。

 一瞬にして、現場は乱闘騒ぎとなった。

 碧井天川が駆けつけた時、目に飛び込んできたのは、数人に囲まれ、袋叩きにされそうになっている藍原華月の姿だった。

 碧井天川の心臓が早鐘を打つ。彼は背後のボディーガードたちに雷のような怒号を浴びせた。

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