第155章

子供を作ることについて、藍原華月は碧井天川に誤解されたくなかった。決して、彼との子供を産みたくないわけではないのだ。

 碧井天川は口元を緩め、彼女を抱く腕に力を込めた。

「ああ。君の言う通りにしよう。君が幸せなら、それでいい」

「……ねえ、私ってわがままじゃない? 怒ってない?」

 華月は真剣な眼差しで天川を見つめた。このことで嫌われてしまうのではないかと、少し怯えていたのだ。

「そんなわけないだろう。君はまだ二十二歳だ。無理やり産ませようとするほうが、よっぽど身勝手だよ」

 彼にとって、彼女の望みはすべて叶えてやるべきものだった。

 華月は天川の胸に顔を埋めた。その目元は感動...

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