第156章

碧井天川の答えを聞いて、藍原華月は心が弾むのを感じた。

 だが、いくら彼の言葉が嬉しくても、ピンボケの変な写真を「結婚報告」として世に出すわけにはいかない。

 これは夫にとって初めてのSNS投稿なのだ。妻として、最高に美しい姿で写らなければならない。

「あなた、ちょっと待ってて。すぐ戻るから!」

 そう言い残すと、華月は脱兎のごとくドレッサーの前へと駆け寄り、手早くメイクを始めた。

 普段はあまり化粧をしない彼女だが、基礎化粧品と日焼け止めを塗るだけでも、他の女性が霞んで見えるほど美しいと碧井天川は思っている。

 もともと濃いメイクは似合わないため、薄化粧はすぐに終わった。彼女は...

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