第157章

藍原華月は頬を紅潮させ、甘えた口調で抗議した。

「もう、私は純粋なんだから。わざと曲解しないでよ」

「純粋」という言葉に、碧井天川は片眉を上げ、艶っぽい視線を彼女に向けた。

「華月、よくそんな顔で言えるな。昨日の夜、ベッドの上で誰かさんが……」

 言い終わらないうちに、藍原華月は慌てて彼の手で口を塞いだ。恥じらいを含んだ声が漏れる。

「もう、あなたったら! どうして昨晩のことを蒸し返すのよ……」

 昨晩は彼女が特別に用意したデートだったのだ。自分から積極的にいかなければ、雰囲気が台無しになってしまう。

 今にも血が滴りそうなほど真っ赤に染まった小さな顔を見て、碧井天川はくすりと...

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