第162章

 日はすでに暮れかかっている。だが、まだ遊び足りなさそうな彼女の様子を見て、碧井天川は断る気になれなかった。

 仕方ない、とことん甘やかしてやるか。

「わかったよ。何に乗りたい?」

「ジェットコースター!」

 藍原華月は興奮した様子で、すぐ近くを轟音と共に駆け抜けるジェットコースターを指差した。その表情は、今すぐにでも飛び乗りたくてうずうずしているようだ。

 碧井天川が彼女の指差す先を目で追うと、ジェットコースターが放たれた矢のごとくプラットホームから飛び出し、急勾配の頂点へと駆け上がっていくのが見えた。そして次の瞬間、垂直に近い角度で地面へ向かって急降下する。

 あまりに刺激が...

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