第167章

 碧井老人はどこか緊張した面持ちで、息子の碧井天川を見つめていた。実のところ、彼の胸の内には、父子の関係を修復したいという切実な願いがあった。

 長年にわたり息子を冷遇してしまったことは自覚している。今さら埋め合わせようとしても手遅れかもしれないが、それでも行動せずにはいられなかったのだ。

 天川が目の前のスープをじっと見つめるばかりで、一向に口をつけようとしないのを見て、藍原華月が助け舟を出した。

「あなた、これお義父様がわざわざ厨房に頼んで作らせたスープよ。たくさん飲んでね。お義父様の愛情たっぷりなんだから」

 碧井天川は横目で藍原華月を一瞥した。彼女の可愛らしい魂胆など、彼には...

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