第180章

結局、碧井天川は藍原華月に説得された。

確かに彼は母親の意見を聞いていなかったし、勝手に決めるわけにはいかない。最悪、母親が親父に会いたくないと言うなら、今後二度と会わせなければいいだけの話だ。

翌日。

藍原華月が学校に着くや否や、風祭鈴奈が腕に絡みつき、甘ったるい声を出した。

「月、今日の夜って予定ある?」

 猫なで声で甘えてくる鈴奈を見て、華月はすぐにピンときた。間違いなく頼み事があるのだ。

 彼女は咳払いを一つした。

「言いなさいよ。何かお願いがあるんでしょ?」

 図星を突かれた鈴奈は、へらりと媚びるような笑みを浮かべた。

「実は大したことじゃないんだけど……この二、...

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