第209章

突然教室に乱入してきた風祭高望を、その男子生徒は不快そうに睨みつけた。あと少しで、風祭鈴奈が彼の告白に頷くところだったのに。

 以前は藍原華月だけが可愛いと思っていたが、数日前に偶然、風祭鈴奈も驚くほどの美少女だと気づいたのだ。だからこそ、速攻で今の彼女と別れ、こうして告白に踏み切ったというのに。

 自分の魅力に自信がある彼は、これまで告白して失敗したことなど一度もない。この風祭鈴奈だって、すぐに自分の女になるはずだった。

 風祭鈴奈は、突然教室に現れた兄を見て目を丸くした。

「お兄ちゃん、どうしてここに?」

 風祭高望は妹を一瞥したが、答えはしなかった。その代わり、妹に告白してい...

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