第24章
膝は見るも無残に腫れ上がり、あちこちに青痣が浮いている。その痛々しい様子は、目を背けたくなるほどだった。
藍原華月は綿棒に薬液を浸し、そっと傷口を拭う。
だが、綿棒が触れた瞬間、彼女は思わず小さく呻き声を漏らした。眉を寄せ、額には玉のような汗が滲んでいる。
その声に反応して、碧井天川が立ち上がった。痛みに耐えて蒼白になった彼女の顔を見て、剣のような鋭い眉を顰める。
彼は華月の前に回り込むと、彼女の手から綿棒を取り上げ、代わりに薬を塗ろうとした。
華月はさっと足を引っ込め、警戒心を露わにして彼を睨みつける。声は掠れていた。
「何するの」
「薬だ」
天川の表情は淡々...
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