第243章

激務が続き、深夜をとうに回っていた。

 社長室の空気は張り詰め、小林はこみ上げる欠伸を必死に噛み殺していたが、瞼の重みには逆らえそうになかった。

 ふと顔を上げると、デスクの向こうで碧井天川が依然として書類の山に埋もれている。

 小林は諦念の溜息を一つ漏らすと、のろのろと立ち上がり、コーヒーを淹れに向かった。

「社長、もう一晩中働き詰めじゃないですか。少し休憩されてはいかがですか」

 小林は淹れたてのコーヒーを碧井天川の手元に置いた。

 いくら社長が鉄人とはいえ、一秒たりとも休まないなど無茶が過ぎる。このままでは、自分のような若輩者が過労死する前に、社長が倒れてしまうのではないか...

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