第249章

藍原華月が言葉を口にした瞬間、碧井天川は頭を垂れ、強引にその唇を塞いだ。

 下唇を軽く噛む。それは懲罰めいたキスだった。

 華月は息もできないほど激しく口づけられ、酸欠で頭がくらくらとした。ようやく両手を彼の胸に当て、必死の思いで押し返す。

 解放された華月は、新鮮な空気を求めて大げさに肩で息をした。もう少しで彼に窒息させられるところだった。

「あなた、なにを……」

 華月は不満げに天川を睨みつけた。あのまま放してくれなかったら、本当に息絶えていたかもしれない。

「他の男を好きになるなどと口走った罰だ。これに懲りたら、二度とそんな口を利くんじゃない」

 夫からの脅しに、華月は心...

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