第251章

「明日、一緒に母さんを迎えに行こう」

 藍原華月は碧井天川の腕に手を絡ませた。

「じゃあ、明日はどこに引っ越すの? 前に行ったあの家?」

「ああ」碧井天川は頷いた。「小林に頼んで、掃除させておいた」

 ……

 翌日。

 藍原華月は早々に自分と夫の荷物をまとめ終えた。義母を迎えに行き次第、例の家へ引っ越す手はずだ。

 階下へ降りると、リビングには碧井老人や長兄夫婦の姿がなかった。二人は少し不思議に思ったが、気にするほどのことでもない。今は人を迎えに行くことが最優先だ。

 病院に到着すると、病室の前が看護師たちで人だかりになっているのが見えた。

 華月は胸騒ぎを覚えた。

「あ...

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