第266章

じっと見つめていることに気づき、風祭高望は彼女の視線を追った。そして、口元を綻ばせる。

「なんだ、これを見るのが好きなのか?」

 言いながら、彼はさらに掛け布団を下にずらした。引き締まった下腹部の血管が浮き上がり、もう少しで際どい部分が見えそうだ。

 それを見て、風祭鈴奈は慌てふためいた。

「ちょっと、やめてよ。好きだなんて言ってない!」

 風祭鈴奈は顔を背ける。

 今まで気づかなかったけれど、兄にこんな色気たっぷりの一面があったなんて。

 風祭高望は布団を跳ね除けてベッドを降りると、大股で風祭鈴奈の前に歩み寄り、彼女を見下ろした。

「鈴奈。昨夜、俺たちは結ばれた。今から俺は...

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