第28章

どうやらまともに話し合っても無駄なようだ。こうなれば、多少強引な手を使うしかない。

 柔らかな午後の日差しが降り注ぐ中、碧井奥様と柊木汐里は庭園のガゼボで優雅に茶を楽しみながら、花を愛でていた。なんとも優雅な光景だ。

「お義母様、このツバキ、本当に見事に咲きましたね。こんなに珍しい品種をここまで立派に育てられるなんて、さすがですわ」

 柊木汐里は満開のツバキを見つめ、瞳を輝かせた。

「これは紗雨がわざわざ海外から探してきてくれたのよ。最初はほんの小さな苗だったから、ちゃんと育つか心配だったけれど……まさかこんなに美しく咲いてくれるとはね」

 このツバキは碧井奥様の自慢の一品だ。もと...

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