第103章 両敗俱傷

砕けた石が内臓に突き刺さり、肉を一枚一枚切り裂かれるような、今まで経験したことのない痛みが走る。

たとえ本当に肉を一枚ずつ削がれたとしても、これほどの痛みではないだろう、と俺は思った。

だが、諦めはしなかった。俺が死ぬにしても、この大蛇だけは道連れにしてやる。そんな思いを胸に、必死に這い進んだ。

一歩這うごとに、地面は赤く染まる。その燃料は、俺の血だ。俺の血なのだ!

本来なら二、三メートルの距離が、まるでマラソンのように感じられた。ようやくゴールにたどり着いた時には、もう腕を上げる力さえ残っていなかった。

腕が動かないなら、頭を使えばいい。

俺は力を振り絞って前へ頭を突...

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