第119章 野人との戦い

助けに入ると決めた!

だが、俺は無鉄砲な人間ではない。行動を起こす前に、ここにいる野蛮人がいったい何人なのかをはっきりと把握する必要があった。

あの二人の悲鳴は意識的に無視し、野蛮人の集落をくまなく見渡す。すぐに、おおよその状況が掴めた。

「視界に入った野蛮人は九人だけだ! 木村双葉が言っていた数とはかなり違う。残りは住処で寝ているか、狩りに出ているかのどちらかだな!」

正確な数はわからない。

俺が位置を確認できた九人のうち、二人は別の住処の外で腹這いになっており、四人は俺の北東方向で輪を作っていたが、何をしているかは不明だ。

残りの三人は、焚き火の前にいる。

俺は...

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