第134章 多保存ポイント体力

入り口の通路は、広ければ広いなりの、狭ければ狭いなりの利点がある。

たとえば今、俺と金田はわずかな瓦礫と木材で、希望の谷に頑丈な門を取り付けることができた。

その作業を終える頃には、すでに夜の帳が下り始めていた。

まだ木の家は完成しておらず、俺と水原琉衣はまたしても簡素な住処で一夜を明かすことになった。

「明日、一人で水源を探しに行くの?」

俺が一人で外出するたびに、水原琉衣にとってはそれが試練となる。彼女は四六時中、俺の身を案じているのだ。

しかし、何度か俺と一緒に出かけたことで、自分が足手まといになることが多いということも、彼女は理解していた。

「ああ、大丈夫だ。希望の谷から...

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